三角島は安曇野の中心的観光地である大王わさび農場の隣で、いつも見過ごしてしまっている場所です。黒沢明監督の「夢」の映画のセットとして作られ、そのまま残されている3つの水車小屋から、たて川と万水川の2つの川の奥にあり全く手が付けられていない三角形の島です。後ろに欠の川の流れがあり、海の無い安曇野の中にあり、島と呼ばれている由縁です。三角島は13名の個人と国が所有しています。平成6年オリンピック道路ができ、大王へのアクセスは大分変わりました。一方で三角島へのゴミの不法投棄やトイレとして使う観光客もあり、入口で農業をしている所有者からは不評の声が聞かれます。
我々のプロジェクトでは、荒れ放題となっている三角島の整備と雑草などの処理をして、この島に遊歩道を作り、自然観察や憩いの場所にしたいと考えています。周りの川に囲まれて水保全とも関連できる場所であります。しかし、島へのアクセスとトイレの問題があり、また所有者のご理解やご協力は、言うまでもありません。今年7月から所有者一人一人に我々の計画を説明しています。ほとんどの方々には賛同いただいております。また、県及び安曇野市への協力をお願いしたところ、地元議員の浅川さんが9月の議会でこの計画を質問したところ、市としての関与も期待できるものと思われます。
しかし、このような計画はロータリー単独では手に負えない部分でもあり、これからは、他の団体との協働も一つの視野に入れなければならないと思います。事業の継続性が必要で、永久に付き合うという覚悟が必要です。
三角島にロータリーの記念塔を建てるのではなく、市民の方々と連携して子供たちのため、「いつかは蛍の舞う公園」として夢のある計画を進めたいと思います。